約ネバ特別番外編 消えない刃 感想

歓喜!『約ネバ』がジャンプに帰ってきた…!!!

待ってたゼェこの時をよお!!!!!!!!

センターカラーイラスト、感無量すぎませんか?ご飯やお皿、カトラリーの多さから「相変わらず大所帯で仲良く過ごしているんだな」という日常が垣間見えて胸がぽかぽかします。暖色メインの彩色もエマちゃん達の穏やかな時間を連想させて素敵だなぁ〜;;;

SNSでぽすか先生がイラスト投下してくださる度「美味しい!うまい!」と頬張ってきましたが、やはり「ジャンプ本誌の紙面」でイラストとともに添えられた白井先生とぽすか先生のお名前を見ると、こう…ジーンとくるものがありますね。(特に白井カイウの文字を見つつ噛み締める

10周年という記念すべきタイミングで、一読者としてジャンプで再び『約ネバ』を読めることが本当に嬉しいです。ありがとう、ありがとう;;;;

 

読切本文の感想&妄想

冒頭、アイシェの墓標にたたずむ姿から一気に心をやられました。と同時に「父を失った当時のアイシェは、はたして父の墓標を建てることができたのだろうか…?」と考えていました。

目の前で父を殺されて、その場で保護された(※ここは想像ですが)アイシェには、きちんと彼を弔う時間も与えられなかったんじゃないか。

人間世界に来てからは、他人の墓標を通して父への想いやノーマン達への憎しみを募らせていたのかな。そのために兄弟犬と一緒に一人でここへ通っていたのかな…なんて色々妄想して泣いています。

「一人がいい」「『自由』になんてなれない」「笑えない」「笑いたくない」

ノーマンだけは真実を知っている。彼は罪を意識し、償う意思を持っていた。…けれど彼は一人で責任を抱え込み、他のラムダ出身者たちは何も知らず笑顔で暮らしている。加害者のくせに被害者面で一人苦しんでいるのが馬鹿らしく見えるのかな…。また謝られたところで父が帰ってこないことも、アイシェはきちんと理解しているからこそやり切れないのが辛いところです;;;

 

1. 葛藤という名の「孤独」

みんなと暮らしていると、暖かい日常に流されて、募らせたはずの憎しみを忘れそうになる。許してしまいそうになる自分が怖くてたまらない。日常と現実が、憎しみの中に浸らせてくれない。

「壊したい」「壊したくない」「消えたい」「ここにいたい」

「私だけ」、自分だけが持つ相反する気持ちの葛藤で苦しくて、とてつもない「孤独」をアイシェは感じているのかなと思いました。

そんな胸の内の吐き出し先がエマちゃんであったのが、最初は少し意外でした。(ぶつけるとしたらギルダや、ノーマン本人かと勝手に想像していたので)

でも、その後のやりとりを読んだ結果「これは…エマちゃん以外に適任はおらんやん…!」と、かなり納得させられました。

エマにはアイシェの「言葉」はわからない。けれど本質的な「孤独の苦しみ」を聡く彼女は感じ取ったのかな…と個人的に思いました。崩れ去るアイシェの姿はアイシェ自身の心象風景か、はたまたエマから見えたアイシェなのか。「そう見えた」から抱きしめたのか。考えるほどいい味が出てきます。(とても好き)

相手の捨てようとした感情を全部拾い上げて抱きしめていく姿よ…。記憶をなくしても「やっぱりエマはエマなのだな」と強く実感しました。エマちゃんは健在だよぉ!!

※余談ですが、「この子を殺したらあいつどんな顔をするだろう」というアイシェの思考、ノーマンの致命傷を正確に把握してて流石だなと思いました。笑

 

2. 解決ではなく「付き合っていく」という着地

思えばノーマンの出荷時や、王都決戦編の時もそうでした。エマは根拠がなくても「できるかも」と思わせたり、新しい視点を与えることで人の心を救ってきたんですよね…。このエマちゃんの凄さは、今回のアイシェへの行動にも当てはまるなぁと感じました。

アイシェが呟いた「話しておけばよかった」という後悔も、「これから話そう」と拾い上げる。エマちゃんの「お父さんへの純粋な興味」が、「父を語らう」共通の話題となることで、アイシェの孤独を溶かしているし;;;;(嬉しいと思ったアイシェの表情ものすごく可愛かったな)

相変わらずノーマン達は憎いし、許すことはできない。けれど「まあ、ここに居てもいいかな」と肩の荷を少し軽くして、許せない気持ちも温かな日常も、どちらも尊重しながら生きていく。

完璧な「解決」ではないけれど、自分の複雑な感情とうまく付き合いながらアイシェは「ここに居る」ことを選択したのがすごくエモでした。笑えるじゃんアイシェ〜〜〜〜!!!!!

素敵なラストに起立!!!!!気をつけ!!!!礼!!!!!ありがとうございました!!!!!!!!!

 

おわりに:怯えるノーマンと今後の妄想

強欲なので今回判明したノーマンのセリフ「償いは必ず」の内容は気になるところです。

個人的に完結後のノーマンから死臭は感じないため(言い方)、自分から「死んで償いまーす!」な方向に舵を切ることはないと勝手に想像しています。(アイシェに殺される場合は致し方ないか…と受け入れそうではあるけど。)だからこそ、アイシェとのコミュにケーションにめちゃくちゃ苦心していたら面白い。切り込む角度が分からない&償いが現状先延ばしで気まずい怖い…みたいな

「魔王」の旋律とアイシェの眼光のコラボレーションに怯えて震えるノーマン良すぎる。これが…可哀想かわいいな気持ちか…。アイシェに「どう償うべきか」を考えつつ、彼女の動向をドギマギしながら窺っているのかな思うと、ニヤけが止まりません。

この二人の掛け合いはやっぱり見たいなぁ。無いなら描こう、同人誌(575)

目次の先生お二方のコメントを読みつつ、諸々浸っております。たくさん心に届きました先生…!!改めて素晴らしい読切をありがとうございました。元気もりもり!おめでとう10周年!!!